2009年5月10日日曜日

外国語学習でよく言われることについて(その7)

今回は外国語学習でよく言われることについて(その7)をお送りします。

※過去の「外国語学習でよく言われることについて」は
その1 その2 その3 その4 その5 その6 

前回その6で、片言で外国語を話せればいいなら、
細かい文法を覚えるよりも表現を覚えることが先で、中級レベル以上を目指しているなら
文法の学習は絶対に必要だとお話ししました。

今回は中級レベル以上を目指しているあなたに、
文法を学習するときのポイントをご紹介しましょう。

最初にあなたに考えていただきたいのですが、
そもそも文法とは何でしょうか?
そしてなぜ文法の勉強は必要なのでしょうか?
3分ほど時間をとって考えてみて下さいね。

いかがでしたか?
文法はその外国語で文章の読み、書き、聴き、話しに
必要なルールをまとめたものです。
ですので、丸暗記をするのではなく、
どのようなときに使うのかを体系立てて理解することをお勧めします。

もしあなたが学生時代に文法が苦手だったとしたら、
「よくわからないけれどとにかく試験に出るから丸暗記しておこう」と思って
頭に詰め込んでいませんでしたか?
そして時間が経つとその内容をすっかり忘れていて、
「自分には才能がない」と思って
諦めてしまった人も多いのではないでしょうか。

文法の勉強をするポイントは以下の4点です。
  1. 文法用語を覚えるよりも、
    どのような場面で使うと便利なのかを中心に
    体系的に理解する。
  2. 例文は実際の場面で使う可能性が高いものを使う。
  3. できる限り音声付きの教材を使い、
    リスニング、スピーキングなどに対応できるようにする。
  4. 文法は文法書で勉強せずに、
    例文や練習問題が多いものを利用する。
それでは各項目についてご紹介します。

  1. 文法用語を覚えるよりも、
    どのような場面で使うと便利なのかを中心に
    体系的に理解する。


    最初は文法用語を覚えるよりも、
    どのような場面で使うと便利なのかを理解することです。

    私が学生時代に塾講師で英語を教えていたときに、
    そこでおもしろいことに気がつきました。
    英語が苦手な人ほど、文法用語を覚えることで
    手一杯になっている人が多い
    のです。

    例えば英語の苦手な人ほど
    「現在完了形はhave+過去分詞で完了・結果・経験・継続を表す」
    のように文法書に書かれている内容については
    細かいところまで覚えているのですが、
    「完了・結果・経験・継続ってどういうこと?」と聴いてみると、
    実はよくわかっていないという例を多く見かけました。

    そこで、私は文法用語を使う代わりに、
    どのような時に使うのかを説明しました。
    例えば「現在完了形は前の状態が今も続いているという
    時間の幅を表したもの
    で、
    『~が終わっている』、『~をしたことがある』、
    『~をしてから(時間)が経つ』という意味で使うと便利」

    このような理解をすれば、文法もそれほど難しくないことが
    おわかりいただけると思います。

  2. 実際の場面で使う可能性が高い例文を使う。

    2番目は実際の場面で使う可能性が高い例文を使うことです。

    これは非常に不思議なのですが、
    日本で出版されている文法書を見ると
    仮定法過去(これも不思議ないい方ですが(笑))で
    よく使われる例文があります。

    If I were a bird, I would fly to you.
    (もし私が鳥だったら、あなたのところに飛んでいくのに・・・)
    I wish (that) I were a bird.
    (私が鳥だったらなぁ・・・)

    この文章自体は悪くはないのですが、
    あまりにも文学的なイメージが強く、
    実際に使うイメージを持つのが
    難しいのではないでしょうか。

    私だったら、こういう文章を使います。

    If I had more time, I could complete this task by the deadline.
    (もっと時間があったら、
    この仕事を期限までに片付けられたのに・・・)
    I wish (that) I had a girl friend. /
    I wish (that) I had a boy friend.

    (彼女がいたらなぁ・・・/彼氏がいたらなぁ・・・)

    このように実際に使う可能性の高い例文を使えば、
    文法に対するアレルギーが
    少しは和らいでくるのではないでしょうか。

  3. できる限り音声付きの教材を使い、
    リスニング、スピーキングなどに対応できるようにする。

    3番目はできる限り音声付きの教材を使い、
    リスニング、スピーキングなどに対応できるようにする
    ということです。

    外国語学習のコツ(その4)でもお話ししましたが、
    文法を単独で勉強するよりも、
    音声付きの教材を使って、
    テキストを見ずに文章を書き取ってみる、
    文章を音声に合わせて発音してみるなど、
    1つの教材で多くのことができると、
    より立体的に理解できるようになります。

  4. 文法は文法書で勉強せずに、
    例文や練習問題が多い問題集を利用する。


    あなたが言語学者になりたいのであれば話は別ですが、
    もし外国語を使うことが目的で文法を勉強するのであれば、
    文法書を利用するのではなく、
    例文や練習問題が多い問題集を利用することです。

    またその問題集で答え合わせをするときも、
    ただ単に正しいか間違えているかを確認するのではなく、
    「なぜその答えになるのか」を考えることが大切です。

    英文法の学習にご興味のある方は
    森一郎氏著『試験にでる英文法』(青春出版社)
    をお勧めします。

    ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
    元々この本は大学受験用の本です。
    「えっ、大学受験用の教材を使うなんて・・・」と
    毛嫌いされる方もいらっしゃるかもしれませんが、
    既に英語のレベルが中級以上の方でも
    英文法に関しては暗記に頼ってきた方も多いと思います。
    そのような方にこそ『試験にでる英文法』を使っていただき、
    体系的に英文法を学習されることをお勧めします。
    通常英語を使う環境で必要な英文法については
    この本1冊にすべて網羅されています。

    この本の使い方は、各項目の初めにある練習問題を解き、
    なぜその答えになるのかを考えます。
    次に解説を読み、答えに行き着いたプロセスを確認してみましょう。

    残念ながらこの本にはCDなど音声がついていませんが、
    内容は非常にいいのでお勧めします。
以上、今回は中級レベル以上を目指しているあなたに、
文法を学習するときのポイントをご紹介しました。
具体的なポイントとしては・・・

  1. 文法用語を覚えるよりも、
    どのような場面で使うと便利なのかを中心に
    体系的に理解する。
  2. 例文は実際の場面で使う可能性が高いものを使う。
  3. できる限り音声付きの教材を使い、
    リスニング、スピーキングなどに対応できるようにする。
  4. 文法は文法書で勉強せずに、
    例文や練習問題が多いものを利用する。
ぜひ参考にしてみて下さいね。

最後までお読みいただきありがとうございます。
ご質問やご意見、ご感想があれば、
読者登録をしていただき、コメントをいただけると幸いです。
今後の参考とさせていただきます。
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